注意: 最新版のドキュメントをご覧ください。この第2版ドキュメントは古くなっており、最新情報が反映されていません。リンク先のドキュメントが現在の Rust の最新のドキュメントです。

インストール

最初の手順は、Rustをインストールすることです。Rustは、rustupというRustのバージョンと関連するツールを管理するコマンドラインツールを使用して、 ダウンロードします。ダウンロードするには、インターネット接続が必要でしょう。

注釈: なんらかの理由でrustupを使用しないことを好むのなら、Rustインストールページで、 他の選択肢をご覧になってください。

以下の手順で最新の安定版のRustコンパイラをインストールします。この本の例と出力は全て、安定版のRust1.21.0を使用しています。 Rustの安定性保証により、現在この本の例でコンパイルできるものは、新しいバージョンになってもコンパイルでき続けることを保証します。 出力は、バージョンによって多少異なる可能性があります。Rustは頻繁にエラーメッセージと警告を改善しているからです。 言い換えると、どんな新しいバージョンでもこの手順に従ってインストールした安定版なら、 この本の内容で想定通りに動くはずです。

コマンドライン表記

この章及び、本を通して、端末で使用するなんらかのコマンドを示すことがあります。読者が入力するべき行は、 全て$で始まります。$文字を入れる必要はありません; 各コマンドの開始を示しているだけです。 $で始まらない行は、典型的には直前のコマンドの出力を示します。また、PowerShell限定の例は、 $ではなく、>を使用します。

LinuxとmacOSにrustupをインストールする

LinuxかmacOSを使用しているなら、端末を開き、以下のコマンドを入力してください:

$ curl https://sh.rustup.rs -sSf | sh

このコマンドはスクリプトをダウンロードし、rustupツールのインストールを開始し、Rustの最新の安定版をインストールします。 パスワードを求められる可能性があります。インストールがうまく行けば、以下の行が出現するでしょう:

Rust is installed now. Great!

お好みでご自由にスクリプトをダウンロードし、実行前に調査することもできます。

インストールスクリプトは、次回のログイン後にRustをシステムのPATHに自動的に追加します。端末を再起動するのではなく、 いますぐにRustを使用し始めたいのなら、シェルで以下のコマンドを実行してRustをシステムのPATHに手動で追加します:

$ source $HOME/.cargo/env

また、以下の行を ~/.bash_profileに追加することもできます:

$ export PATH="$HOME/.cargo/bin:$PATH"

さらに、なんらかの類のリンカが必要になるでしょう。既にインストールされている可能性が高いものの、 Rustプログラムのコンパイルを試みて、リンカが実行できないというエラーが出たら、 システムにリンカがインストールされていないということなので、手動でインストールする必要があるでしょう。 Cコンパイラは通常正しいリンカとセットになっています。 自分のプラットフォームのドキュメンテーションを見てCコンパイラのインストール方法を確認してください。 一般的なRustパッケージの中には、Cコードに依存し、Cコンパイラが必要になるものもあります。 故に今インストールする価値はあるかもしれません。

Windowsでrustupをインストールする

Windowsでは、https://www.rust-lang.org/install.htmlに行き、手順に従ってRustをインストールしてください。 インストールの途中で、Visual Studio2013以降用のC++ビルドツールも必要になるという旨のメッセージが出るでしょう。 ビルドツールを取得する最も簡単な方法は、Visual Studio 2017用のビルドツールをインストールすることです。 ツールは、他のツール及びフレームワークのセクションにあります。

これ以降、cmd.exeとPowerShellの両方で動くコマンドを使用します。 特定の違いがあったら、どちらを使用すべきか説明します。

更新及びアンインストール

rustup経由でRustをインストールしたら、最新版への更新は、簡単になります。シェルから、 以下の更新スクリプトを実行してください:

$ rustup update

Rustとrustupをアンインストールするには、シェルから以下のアンインストールスクリプトを実行してください:

$ rustup self uninstall

トラブルシューティング

Rustが正常にインストールされているか確かめるには、シェルを開いて以下の行を入力してください:

$ rustc --version

バージョンナンバー、コミットハッシュ、最新の安定版がリリースされたコミット日時が以下のフォーマットで表示されるのを目撃するはずです。

rustc x.y.z (abcabcabc yyyy-mm-dd)

この情報が見れたら、Rustのインストールに成功しました!この情報が出ず、Windowsを使っているなら、 Rustが%PATH%システム環境変数にあることを確認してください。全て正常で、それでもRustが動かないなら、 助力を得られる場所はたくさんあります。最も簡単なのがirc.mozilla.orgの#rust IRCチャンネルで、 Mibbitを通してアクセスできます。そのアドレスで、助けてくれる他のRustacean(自分たちを呼ぶバカなニックネーム)とチャットできます。 他の素晴らしいリソースには、ユーザ・フォーラムStack Overflowが含まれます。

Rustacean: いらないかもしれない補足です。Rustaceanは公式にcrustaceans(甲殻類)から来ているそうです。 そのため、Rustのマスコットは非公式らしいですが、カニ。上の会話でCの欠点を削ぎ落としているからcを省いてるの?みたいなことを聞いていますが、 違うそうです。検索したら、堅牢性が高いから甲殻類という意見もありますが、真偽は不明です。 明日使えるかもしれないトリビアでした。

ローカルのドキュメンテーション

インストーラは、ドキュメンテーションの複製もローカルに含んでいるので、オフラインで閲覧することができます。 ブラウザでローカルのドキュメンテーションを開くには、rustup docを実行してください。

標準ライブラリにより型や関数が提供され、それがなんなのかや使用方法に確信が持てない度に、APIドキュメンテーションを使用して探してください!