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一般的なコレクション

Rustの標準ライブラリは、コレクションと呼ばれる多くの非常に有益なデータ構造を含んでいます。他の多くのデータ型は、 ある一つの値を表しますが、コレクションは複数の値を含むことができます。組み込みの配列とタプル型とは異なり、 これらのコレクションが指すデータはヒープに確保され、データ量はコンパイル時にわかる必要はなく、 プログラムの実行にあわせて、伸縮可能であることになります。各種のコレクションには異なる能力とコストが存在し、 自分の現在の状況に最適なものを選び取るスキルは、時間とともに育っていきます。この章では、 Rustのプログラムにおいて、非常に頻繁に使用される3つのコレクションについて議論しましょう。

  • ベクタ型は、可変長の値を並べて保持できる。
  • 文字列は、文字のコレクションである。以前、String型について触れたが、 この章ではより掘り下げていく。
  • ハッシュマップは、値を特定のキーと紐付けさせてくれる。より一般的なデータ構造である、 マップの特定の実装である。

標準ライブラリで提供されている他の種のコレクションについて学ぶには、 ドキュメントを参照されたし。

ベクタ型、文字列、ハッシュマップの生成と更新方法や、各々が特別な点について議論していきましょう。