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関連定数

associated_consts フィーチャを使うと、以下のように定数を定義することができます。

#![feature(associated_consts)] trait Foo { const ID: i32; } impl Foo for i32 { const ID: i32 = 1; } fn main() { assert_eq!(1, i32::ID); }
#![feature(associated_consts)]

trait Foo {
    const ID: i32;
}

impl Foo for i32 {
    const ID: i32 = 1;
}

fn main() {
    assert_eq!(1, i32::ID);
}

Foo を実装する場合、必ず ID を定義しなければなりません。もし以下のように定義がなかった場合

#![feature(associated_consts)] fn main() { trait Foo { const ID: i32; } impl Foo for i32 { } }
#![feature(associated_consts)]

trait Foo {
    const ID: i32;
}

impl Foo for i32 {
}

このようになります。

error: not all trait items implemented, missing: `ID` [E0046]
(訳注: エラー。トレイトの全ての要素が実装されていません。 `ID` が未実装です。)
     impl Foo for i32 {
     }

既定値についても以下のように実装できます。

#![feature(associated_consts)] trait Foo { const ID: i32 = 1; } impl Foo for i32 { } impl Foo for i64 { const ID: i32 = 5; } fn main() { assert_eq!(1, i32::ID); assert_eq!(5, i64::ID); }
#![feature(associated_consts)]

trait Foo {
    const ID: i32 = 1;
}

impl Foo for i32 {
}

impl Foo for i64 {
    const ID: i32 = 5;
}

fn main() {
    assert_eq!(1, i32::ID);
    assert_eq!(5, i64::ID);
}

上記の通り、 Foo トレイトを実装する際、 i32 のように未実装のままにすることができます。この場合、既定値が使われます。一方 i64 のように独自の定義を追加することもできます。

関連定数は必ずしもトレイトに関連付けられる必要はありません。 structenumimpl ブロックにおいても使うことができます。

#![feature(associated_consts)] fn main() { struct Foo; impl Foo { const FOO: u32 = 3; } }
#![feature(associated_consts)]

struct Foo;

impl Foo {
    const FOO: u32 = 3;
}