ニュータイプイディオム

既に定義済みの型であってもstructを使うことであたかも別の型newtypeであるかのように定義することが可能です。なお、それらが正しい型としてプログラムに供給されているか否かは、コンパイル時に保証されます。

例えば、年齢を年単位で確認するold_enoughには「Years」という型の値を 与えなければならない ようにすることが可能です。

struct Years(i64);

struct Days(i64);

impl Years {
    pub fn to_days(&self) -> Days {
        Days(self.0 * 365)
    }
}


impl Days {
    /// truncates partial years
    /// 1年に満たない日付は切り捨て
    pub fn to_years(&self) -> Years {
        Years(self.0 / 365)
    }
}

fn old_enough(age: &Years) -> bool {
    age.0 >= 18
}

fn main() {
    let age = Years(5);
    let age_days = age.to_days();
    println!("Old enough {}", old_enough(&age));
    println!("Old enough {}", old_enough(&age_days.to_years()));
    // println!("Old enough {}", old_enough(&age_days));
}

最後の print文 のコメントを外して、与えられた型が Years でなければならないことを確認してください。

newtypeの元に使われている型のデータを取得するには、以下のようにタプルや分配構文を用いることで取得できます。

struct Years(i64);

fn main() {
    let years = Years(42);
    let years_as_primitive_1: i64 = years.0; // Tuple
    let Years(years_as_primitive_2) = years; // Destructuring
}

参照

structs