開発中の依存関係

テスト(あるいは例やベンチマーク)のためだけに、あるクレートに依存しなければならないことがあります。このような依存関係は、Cargo.toml[dev-dependencies]セクションに追加します。このセクションに追加した依存関係は、このパッケージに依存するパッケージには適用されません。

そのようなクレートの例として、pretty_assertionsクレートが挙げられます。これは、標準のassert_eq!assert_ne!マクロを拡張して、差分をカラフルに表示するものです。

ファイルCargo.toml:

# standard crate data is left out
# 本節の内容に関係のない行は省略しています。
[dev-dependencies]
pretty_assertions = "1"

ファイルsrc/lib.rs:

// externing crate for test-only use
// テストにのみ使うクレートをexternで宣言する
#[cfg(test)]
#[macro_use]
extern crate pretty_assertions;

pub fn add(a: i32, b: i32) -> i32 {
    a + b
}

#[cfg(test)]
mod tests {
    use super::*;
    use pretty_assertions::assert_eq; // crate for test-only use. Cannot be used in non-test code.
                                      // テストのためのクレートであり、テスト以外のコードには使えない。

    #[test]
    fn test_add() {
        assert_eq!(add(2, 3), 5);
    }
}

参照

依存関係の記述については、Cargoのドキュメントを参照してください。