借用
実際には、データの所有権を完全に受け渡すことなく一時的にアクセスしたいという場合がほとんどです。そのために、Rustでは 借用(borrowing
) という仕組みを用います。値そのもの(T
)を受け渡すのではなく、そのリファレンス(&T
)を渡すのです。
コンパイラは借用チェッカを用いてリファレンスが 常に 有効なオブジェクトへの参照であることを、コンパイル時に保証します。つまり、あるオブジェクトへのリファレンスが存在しているならば、そのオブジェクトを破壊することはできないということです。