テストケース: リスト
構造体のそれぞれの要素を別々に扱うfmt::Display
を実装するのはトリッキーです。というのも、それぞれのwrite!
が別々のfmt::Result
を生成するためです。適切に処理するためには すべての resultに対して処理を書かなくてはなりません。このような場合は?
演算子を使用するのが適当です。
以下のように?
をwrite!
に対して使用します。
// Try `write!` to see if it errors. If it errors, return
// the error. Otherwise continue.
// `write!`を実行し、エラーが生じた場合はerrorを返す。そうでなければ実行を継続する。
write!(f, "{}", value)?;
?
を使用できれば、Vec
用のfmt::Display
はより簡単に実装できます。
演習
上記のプログラムを変更して、ベクタの各要素のインデックスも表示するようにしてみましょう。変更後の出力は次のようになります。
[0: 1, 1: 2, 2: 3]