幽霊型パラメータ
幽霊型(Phantom Type)とは実行時には存在しないけれども、コンパイル時に静的に型チェックされるような型のことです。
構造体などのデータ型は、ジェネリック型パラメータを一つ余分に持ち、それをマーカーとして使ったりコンパイル時の型検査に使ったりすることができます。このマーカーは実際の値を何も持たず、したがって実行時の挙動そのものにはいかなる影響ももたらしません。
以下の例では、そのようなマーカーとして幽霊型(std::marker::PhantomData)を用い、それぞれ異なった型の値を持つタプルを作成します。
参照
導出(Derive
), 構造体, タプル